つくるの教室
表現・関係・感性・発信方法をつくる
学習塾や美術受験対策のように決まったカリキュラムはありません。
「やってみたい、面白そう」の提案から講師やアトリエの仲間たちとディスカッションしながら自由に内容を決められます。
つくりたい、描きたいを自由な発想で思うように好きなだけ体験できます。
自分が見たいものを自分の力で表現して発信できるようになること、そのための技と知恵づくりの練習ができます。
よく知って感じる・自分だけの特別な感性を見つける・発信方法を発明する・納得いくまで考える・
みんながつくる空間で過ごすことが目的です。
想像をかたちにするためのテクニックや、覚えておくと便利でラッキーな基礎技術を継続練習できます。
アトリエ内の画材や道具の特徴を覚えながら自分で選んで使えます。
発想や技術がステップアップするごとに使える道具が増える楽しみも体験できます。
おやつの時間があります。食品アレルギーのあるお子さんはお知らせください。
こんなことができます
素材に触れる、画材に触れる、モチーフや空間をよく見る、基礎を覚える(デッサン・空間構成 )立体、いろんな国の芸術を知る、お話を聞いて想像して絵を描く、テーマを自分で考える、仲間をつくる、とにかく考えて自分でやってみる、など。
みんなが自由で快適な空間をつくるためにアトリエにはいくつかのルールがあります。
こどもと大人の共通ルールです。
ルールは場所や人や時代によって変わります。
アトリエのルールは絶対に守らなきゃダメ!なものではありません。
自分やだれかが困ったときに思い出して考える材料にしています。
アトリエのルール
だれかのだいじなもの(からだ・きもち・かんがえかた)
かってにさわらない・こわさない・とらない・よごさない
◉じぶんでかんがえる・やってみる。
◉じぶん と だれか を きずつけることは できません。
◉イヤなこと・がまん は しなくていいです。
◉ひみつ は むりやりきけません。かってにはなせません。
◉ダメなこと・こまったことは、みんなでかんがえます。
◉まよったら たのしいほうを えらびます。
◉しらないことを みつけられたら、それでOK
ルールは みんなで かえてもいいです。
自由から生まれるリスク
スタッフの向き合い方
つくるの教室を運営している団体HARETOKEは自分と誰かを知って・心を動かし・大切にしながら一緒にいられる関係や環境づくりを芸術で可能にすることを目指しています。繋がって感じて知れることこそがアートの役割だと信じています。
つくるの教室はいろんな感性が入り混じることで変化しうごめきながら活きていく場所です。
誰でもつくる体験ができる、誰かと一緒にいたら何かが起きる前提の上で開かれた快適な場所づくりをしています。
自由の中で生じる様々なリスクと、つくるの教室が考える工夫を紹介します。
■つくるの教室スタッフの役割
心や身体の安全の見守り・コミュニケーションのサポート・基礎技術指導・話を聞く人・一緒に楽しんで考える人。
必要に応じて支援情報の共有や居場所事業の紹介をしています。
■怪我
HARETOKEのアトリエでは様々な年代の人が入り混じり工具や刃物など危険が伴う道具を子どもからでも使用できます。スタッフは怪我を起こさないことを前提に安全な場所の確保や使い方を指導します。道具の特性や身体のアプローチを覚えながら自分で道具を使える実感や達成感を近くで見守ります。使える道具は個人の年齢や特性によりスタッフが使用を判断しますが怪我のリスクはゼロではありません。
使用できる道具の例:
・工具一式(手動)
・インパクトドライバー
・カッター
・デザインナイフ
・ハサミ(左利き用を用意しています。)
・裁縫針
・グルーガン
・ミシン
など
危険が伴う道具には軍手マークをつけて視覚的にわかる工夫をしています。
使用の際はスタッフの安全確保のもとで軍手をつけて使用します。
■汚れる
製作内容により油性絵の具やペンキを使用できます。用途により汚れが発生する素材を自由に使えます。床に水を撒く、絵の具を身体にペイントすることも表現方法や感性に寄り添う体験のひとつと考えています。スタッフは怪我や事故の危険が予測されない限りストップを出しません。汚れても心配ない服装・髪ゴムをご用意してお越しください。
アトリエにはキッズつなぎ・帽子・タオル・荷物入れをご用意しています。
■壊れる
人のものや身体に触れるときは必ず同意をとる・汚れや破損が起きたらすぐにスタッフを含めて事実確認とコミュニケーションをとることを習慣づけています。また、たくさんの人と過ごす中で破損が起きることも前提に過ごしています。起きてしまったことで相手や自分を責めるのではなく「大事なもの」「触れられると嫌」「壊れると悲しい」といった気持ちを表現することをディスカッションしながら学びそれぞれが快適な対応を考えます。自分のワークスペース・持ち物・気持ちなど大切なものを安全に確保することや、壊れたときに自分で切り替えをする方法、なおせる技術を学びます。
常連コース(テーマのある連続した作品づくり)の人はロッカーで作品管理ができます。
■コミュニケーション
アトリエは時間帯により定員8人が集まります。静かに過ごしたい人、みんなでワイワイ過ごしたい人、秘密がある人、話がしたい人、それぞれの製作スタイルが入り混じる中で過ごします。表現を通して人と自分の境界線や感性は色とりどりであることを体験しながらコミュニケーションの練習をできる場所でもあります。
自分の快適さや嫌なことを伝える、人に嫌なことや我慢を強要しない、秘密を無理やり聞かない・勝手に誰かに話さないことをみんなと約束しながら、一緒に過ごせる方法を考えます。
情報や刺激に敏感な人・感覚過敏な人
発達に特性がある人が快適に過ごせる工夫
音を遮断できるイヤーマフを用意しています。
音量マーク
大きな音が出る道具を使用する前には「音が出るよ」のアナウンスをします。
音楽を聴きながら製作をしたい場合はみんなと相談して同意をとるかイヤホンを使用します。
選べるおやつを数種類用意しています。
気持ちが絵で表せるカードがあります。
気持ちのブレがあるときはスタッフ同伴でアトリエの2階や外に切り替えに行きます。
色で分けて視覚的にパーソナルエリアを
認識できるようにしています。
簡易テント
着替え、授乳、集中したいときにテントの中で過ごせます。テントが設置されたら静かに過ごします。
楽しんで静かに遊べる手づくりゲーム
困ったことが起きたら作業を中断してスタッフが聞き取りしながらみんなでディスカッションします。スタッフは必要に応じて気持ちを翻訳する役割をします。
■プライバシー
保護者を含む利用者による写真撮影は禁止です。
取り組み風景は利用者や保護者の同意の元で撮影担当スタッフのスマートフォンもしくはアトリエ専用タブレットで撮影し、公式ラインにてデータをお渡しします。スマートフォン内のデータは削除します。SNSやサイト内で使用する画像データは個人が判別できないように修正をして同意の元で使用させていただきます。
アトリエ利用者の個人情報はスタッフ間のみでの共有とし情報の流出や個人の特定を防ぎます。
スタッフはアトリエ内で起きたことや個人情報(名前・住所・教育機関・生活環境など)は第三者に話しません。
ご利用の方にも約束してもらう場合があります。ご了承ください。